コーヒーの生産地では高品質なコーヒーが飲めるか?
おはようございます。
良いコーヒーかそうでないか。
一杯のコーヒーになるまでに
実は沢山の工程があります。
いろいろな工程がありますが
「焙煎」や「抽出」で
品質の低いコーヒーが
高くなったりすることは
出来ないと私は考えています。
まず一番大切なところは
収穫です。
コーヒーは農作物です。
白い花が咲き
果実が完熟していきます。
コーヒーの実も
みかんなどのフルーツと同じように
未完熟の果実は
とっても酸っぱかったり
えぐみ、渋みが強くでます。
コーヒーも同じです。
完熟したコーヒーの実からしか
品質の高いコーヒーは出来ません。
ですので
まず収穫の時に
完熟した実だけを収穫することが
とても大切なことです。
東ティモールに行った時は
東ティモール人の現場責任者の方が
コロンビアとかコーヒー栽培先進国の方から
研修を受けて収穫方法を学んで来ておられました。
実際に収穫される方に
実際の現物を見せて
完熟したコーヒーの実だけを
収穫するようの
指導されています。
エチオピアの水により選別
収穫してからも
水に浸けて浮いたものは
実が詰まっていないということで
高品質コーヒーは沈んだも
浮いたものは低品質コーヒーとして
選別して流通していきます。
欠点の味の原因になる豆
ローグレード品
途中、機械で選別したり
ハンドピックで選別したりして
クオリティを上げていきます。
エチオピアでは最新の画像処理システムで
欠点豆をはじく機械が導入されていました。
そして
ある程度の基準もの以上は
輸出規格品として海外に輸出されていきます。
ローグレードのコーヒーは
国内消費用として流通します。
実はこのローグレードの
国内用消費用のコーヒーも
生産者にとっては重要な商材です。
コーヒー生産地では
そのローグレードコーヒーを
美味しく飲むために
かなり深煎りにして苦味で味を作り
ミルクや砂糖、練乳などで
合わせて飲まれていたりします。
東ティモールでは出荷できない品質のコーヒーは
家のかまどで焙煎して自家消費されていました。
ベトナムコーヒーなども
その代表的な飲み方です。
それぞれの国で
美味しく無駄なく飲む工夫が
されてきています。
また
最近では
インドネシアやブラジルなどの
コーヒー生産輸出国が経済発展して
今まで輸出していたような
高品質グレードコーヒーを
国内消費にまわったり
世界各地から輸入したりすることも
増えてきました。
需要と供給の変化も
コーヒー生豆の高騰が
続いてる原因でもあります。
コーヒー豆って見た目は
同じように見えますが
美味しいコーヒーが出来るには
しっかりとした理由があることも
頭の隅に置いておいてくださいね。